空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

私欲よりも、あなたの幸せを。

最近また、自分の人生を復習しているというか、私は何にときめいてきたのか?何に感動して、何に影響を受けてきたのか?私という人間は、どういう成分でできているのか・・・?それを急ぎ足で振り返っているような毎日です。

その中で見返した「~JIN~仁」。今回は咲さんに感動した。
咲さんって、仁にすべてをかける恋をするんですけど。
その想い方がね・・・半端じゃない。
このドラマの根底にあったのが「日本人ってなんて素晴らしいんだ!」だと思うんですけど、まさにそれ。
ここでも公私、公と私ですよね。
自分の欲より相手の幸せを望むんです。それが自分の幸せだと。

例えば、仁を共に想う形になった野風との関係。
野風は仁を座敷牢から出すために、つまり仁の命を救うために、子供の頃からあれほど憧れていた自由を捨てた。フランス人と結婚し、その支度金を匿名で送って仁を自由の身に。つまり、一生仁とは結ばれない運命に。そこまでしてでも仁を助けたかった。
咲はそのすべてに気づいていて、恋し慕い続けた仁からプロポーズを受けても、それを断ってしまった。理由は「私だけ幸せになどなれるわけがないから」。すごい・・・こんな想い方があるんだ。

また、仁が脳にできたガンで、咲が傷口から感染した菌で、ふたりとも死にかけたとき、咲は仁が未来に帰った夢を見て、よかったと思った、と仁に話した。仁が「(なぜ)よかった・・・?」と聞き返すと、「未来に帰れば、先生のガンは治せるではありませんか」。どれほど仁と居たいか・・・でも、離ればなれになっても仁に助かって欲しかった。こんな風に誰かに想われることってあるんだろうか。

咲は勇敢で、凛として、汚れなく、一途で、そう結局・・・品性があって人間性が高いんです。
もう人間の価値はこれに尽きると思う。
向上心、品性、人間性、礼儀、謙虚さ、感謝、気遣い、知性。まあ教養なども。
それらの輝きはどんなものにも勝る。若さ、美貌、富、権力なんてかすんでしまうくらい。
「ある程度の歳になったら、悪目立ちするなよ。」人生の先輩にずっと言われてきたことですが、たぶん言わんとしていることはそういうことです。
そしてそれと同じぐらい大きなものが愛。世界で最強のもの。この両方を備えなければ。
ここに笑顔とか、ユーモアが加わったらもう完璧、文句なし。
頭を磨き、心を磨き、体を磨き、そのすべてのバランスの取れた人間になる。そのためにはどんな努力も惜しんではならない。

こういうことを、言わなくてもわかっている人、実践できている人、つまり自分自身で気付いて育ててきた人・・・
そんな人からは、絶対に目が離せなくなるし離れたくなくなる。
これがめったに、出会えないんですが。
私も三十路を前にして、日本のよさに目覚めるというよくあるパターンをたどっています。知れば知るほど、勇敢で、強くて、お人好しで、有能で、努力家で・・・とんでもない奴ら。世界史のなかにはいつも日本人がいる。言い訳を嫌い、愛する者のために命を捨てることを誇りとする。日本人って、かっこいいでしょ?
私達は彼らの繋いできたリレーの最先端にいる。彼らの血と汗のしみ込んだ土地に立っている。だから恥ずかしくないように生きたい、生きなければ。
日本人に生まれられて、よかった!