空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

仁萌え。

大ハマリです。ドラマ「JIN-仁ー」にはまってしまいました。

今回のシーズン、完結編が始まる前に、多くの賞を受賞したり80カ国での放送が決定していることだったり、さまざまな前評価をCMで知りそれでは見てみようと見た1話。
あまりはまらず、2話をスル―、3話を途中から見て前シリーズを見てみたくなり、TSUTAYAへ。前作1話を見て、ぐいぐい引き込まれました。それから約1週間強、仁のことがメインに回っていく日々。

私が最初にこれはよい作品だとのめり込むきっかけになったのは、江戸時代での仁の最初の気づきです。
自分が今まで現代でさまざまな難しい手術を成功させてきたのは自分の腕ではなく、技術や知識によるものだった、その技術や知識は、ひとつひとつを大変な犠牲の上に先人達が切り開いてきたものだった。十数年医者をやってきて、自分はそんなことにも気付けなかった。再び手術で失敗することを恐れて簡単な手術しかしないようになっていた自分。しかし医者である自分が手術を選ぶという行為そのものが、大変に傲慢だったのかもしれない。
ここからぐっとひきこまれました。

このドラマの魅力は、それはたくさんありますがひとつには、時の連続性を強く意識させるところだと思います。
江戸時代にタイムスリップしてしまった現代の脳外科医南方仁は途中で、自分が江戸で手術をすることで未来を変えてしまうのではないか、死ぬはずだった人を救うことで生まれるはずだった人を生まれなくしてしまうことがありうるのではないか、ということに気づきます。
江戸という現在、現代(現在)という未来。この構図はすぐに見る人に、現代という過去、未来という現在を連想させると思います。現代が過去になるときは必ずやってきて、未来が定まっているとしたら、私達は運命に抗えないのだろうか?私達のやっていることは、あらかじめ用意された結末に向けて吸い込まれていくだけなのか。それならば何もしないということが最善なのか・・・?
絶対にそんなことはない。苦しみの末の選択が、犠牲にした可能性が、つまり誰しもが精いっぱい苦しみ悩み今を精いっぱい生きることが、最善の未来を作る。その意味ではどんな偉人でも町人でも子供でも、未来を作る担い手という意味で大変に重要な存在なのだ。

もうひとつのこのドラマの魅力は、先人への讃歌です。公私、公と私。私を犠牲にしても、公のために尽くそうという日本人がかつてたくさんこの国にはいた。少数かもしれないが、確かに同時代にいた。
生真面目で、勇敢で、お人好しで、志の高い素晴らしい日本人。彼らのその気持ちを、魂を我々は受け取れているのだろうか。本当に育て続けられているのだろうか・・・?
緒方洪庵が亡くなる回はこの色が強烈でした。大変にできた人物に描かれています。

さらなる裏魅力(?)としては、「偉人に抱ける未来人としての優越感」があると思っています。あの偉人が、未来から来た仁の持つ知識や技術に感動し、憧れを抱く。あの坂本龍馬が、仁によって生き方を変える。ドラえもんのび太縄文時代にマッチやラジオを持って行って尊敬を得ようとする回がありましたが、そういう気持ちはいい悪い抜きとして、確実に人の中にあると思います。それは上に書いたこととは矛盾するかもしれませんが、確かにあると思います。

さらに、このドラマは配合が絶妙です。医療ドラマ、歴史もの、ミステリー、プラス恋愛のエッセンス。クスッと笑ってしまうようなユーモラスなシーンもあり、いいバランスでそれぞれがミックスされ成立していると思います。
恋愛に関しては、三角関係はよく見るのですがひとりの男性をふたりの女性が思うという構図はわりと珍しいのではないかなと。ひとりの女性にふたりの男性の構図は非常に多いのですが。。。すぐに体に触れあったりしない、不器用すぎる想い方がまた新鮮でいい。
私はもう仁先生萌えを通り越して大沢たかお萌えになってきてます。三浦大知もそうですが、色黒、離れ目垂れ目、ビッグスマイル・・・私こういう顔が好みなんでしょうか。すでにケータイの待受は仁です。つべで番宣動画もチェック済み。大沢さんの笑顔がいい・・・。大沢さんって医者役が多いイメージ。医者顔、医者キャラなんだろうか。私医者萌えでもあるんですよね。物静かで知的な大人の男性。ツボ。。。

医療って何だろう。人が治りたいと思うのはわかるけれど、人を治したいと人はなぜ思うのだろうか?
昔の人々と現代の人々は、どういう風に違っていたのだろう。ひょっとしてほとんど違いはなかったのかもしれない。
こんな風に、この数日考えることすべての出発点が仁です。

もちろん突っ込みどころはいろいろありますがトータルで非常に出来がいいので、そこは個人の創造力で補って足りるとも思っています。

セブンイレブンでは、安道名津(アンドーナツ)と咲の揚げだし豆腐が発売されるそう
こんなになにかに夢中になったのは本当に久しぶり。次の日曜日が遠いなあ・・・。

日曜劇場「JIN -仁-」TBS開局60周年記念|TBSテレビ