空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

原点のお菓子

自分の作ったお菓子が食べたいと、この間突然、猛烈に思った。
その夜のうちにマドレーヌを焼く。
シェル(貝)型を使うと洗うのがめんどくさいからアルミケースで、卵を泡立てもしない、ただ混ぜるだけ、寝かせることさえもしなくていい生地。
半分を取り分けてそっちにはココナッツ粉末を加え、ココナッツ風味に。

うまかった!自分の作ったお菓子をこんなにおいしいと思ったのは、何年ぶりだろう。いつも自分はひと口味見して終わりなのに、家族にあげることも忘れ、私ばっかりばくばく食べてしまった。



「家庭で作るお菓子の原点」、それはきっと「おかあさんの味」。
お母さんが焼いてくれたスイートポテト。部屋にいいにおいが漂って、私が掘って来たおいもがこんなにおいしくなった。お母さんってすごいなあ・・・。
お兄さんと3人で、みんなでいっしょに焼いたクッキー。お兄さんはひとりだけ生地を山ほど天板に積んで、チョコチップを埋め込みまくってたっけ。

手作りお菓子は懐かしい味。子供の時の幸せな時間の味。
だから・・・私は好きだったんだ。

家庭のお菓子の素晴らしさは、「オリジナルの愛情」。
売っているどんなに見た目がきれいなお菓子にも、込められていないもの。

素朴で、甘みも少なめで、素材そのものの味。ちょっとぐらい見掛けが悪くても、お母さんが自分のためにお菓子を作ってくれた時はいつも、本当にうれしかった。
RPGマザーシリーズの「好きなおかず」じゃないけど・・・お母さんの愛情にはHPだけじゃなくPP、心を回復させてくれる力があるみたい。



家庭で作るお菓子は完璧じゃなくいい。売り物みたいじゃなくていい。
みんなが笑顔になって、幸せに食べ合えること、それが重要なんだ。

お菓子作りを何年も進めて、自分の中でレベルアップしていくうちに、「あれもやりたい」「これもやってみたい」「もっとうまくなりたい」「もっと凝りたい」。原点を、見失っていたんだなあ。



家庭の手作りお菓子には人を癒したり幸せにする力がある。不思議だ。
今日はこれからプリンを作ろう。きっとまた私ひとりでほとんど食べちゃうんだろな^^