空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

大切なあの人達が、私に与える苦しみ。

もうすぐ親戚のクリスマス会がある。
毎年恒例で、私が子供の頃から続いてきた定例行事。

私の親戚は、自慢じゃないが(自慢でもあるが)とにかく優秀な人が多い。立場も、肩書も、皆ある。有能で、性格もルックスもよく、一流のものを知っている。
一方の私。病気によってすべてを失ってしまった。青春も、可能性も、留学することも仕事に就くことも、同窓会も恩師もなく、結婚や出産を夢見ることも、発病前は私も親戚達と同じく持っていたそのすべてを、失ってしまった。

人生って辛い。闘病って辛い。
私は今まで、「彼らに私の辛さはわからない」と思ってきた。
でも最近、こう思うようになった。
「ある程度頭がよくてある程度の優しさがあれば、『空飛び猫が辛い』ということは理解できるんじゃないか?」


はっきり言って今、クリスマス会に行こうか行くまいか迷っています。
耐えられるかわからない。

でも私には、甥と姪がいる。あの子達に魔法が残っているあとわずかな時間、その瞬間を見たい。
親戚のクリスマス会には、自慢じゃないが(自慢でもあるが)本物のサンタさんが来る。正体は変装したいとこの男性なんだけど。
サンタさん。世界でいちばん大好きな嘘。あの子達は、どれだけ喜ぶだろうか?
姪が「猫ちゃん、猫ちゃん」と私を求めてくれるのも今年のクリスマスが最後かもしれない。だから行きたい。でも。

病気で何もできない私の立場が、辛い。
みんながいい人過ぎることが辛い。
住む世界が違う。どうしてもそう思ってしまう。

努力できないことが辛い。
それなら、それならまず努力できる状態になれるよう努力すればいいと思ってやってきた。
でもそれもまた、根こそぎ覆されてしまった。
発病によって。

自分は恵まれてるってこと、わかってる。
だからこそ辛い自分が申し訳ない。
与えられたことに喜ぶことすらまともにできない。
赤ちゃんだってできるのに。

母は「発病前、有能だったから、人よりよくできたからあなたは余計に辛いんだ」と言う。
そうなのかもしれない。

もしも1日だけ、子供に戻れるなら。
私は今年のクリスマスイブ、サンタさんに「けんこうなからだ」を頼みます。