ゴルフのハンディが1の、兄のこと。
昨日はいろんな場所に出かけた日だった。
寄居星の王子さまパーキングエリア。(←今度記事UPします)
父と兄が会員になっているゴルフ場。
愛犬が祀られているペット霊園。
中でもゴルフ場で、兄のハンディキャップを見た時のことが印象に残った。
兄のハンディキャップは1で、それって大層うまい、ということらしい。
(私はゴルフをまったくやらないのでわからないが・・・。)
兄は挫折しらずの人生を歩いてきた人。
というより、成功続きの人生を歩いている人だ。
小学校の卒業の劇をやれば主役だし、中高一貫の学校では成績優秀で表彰され、慶応に進み、税理士資格を取り、きれいな奥さんをもらいかわいい子供を2人もうけ、本を出版したり、セミナーをやったり。webでも取材を受けたり、自宅をリフォームした時は雑誌の表紙にもなった。今も都内のコンシェルジュがいるマンションに住んでいる。
私にとっては、ずっと長い間、兄の存在は本当に辛かった。
兄弟はある種永遠のライバルだから、兄のような人が身近にいることは、発病した私には本当に辛かった。
ある時期、私は兄よりも優秀だった。それが、勉強が恐怖で出来ない、病気で出来ない状況になってしまったから。
悔しさも、あったと思う。
また兄が、親しい人にとても口下手というか、出来ないんじゃなくやらないんだと思うけれど。
愛情表現をしてもしても、打ち返してくれない、何も返ってこない、ので、私は兄に嫌われているんだな、と本気で思っていた。
でも昨日、ハンディを見て思ったのは、またか、という嫌悪感でなく、誇らしさだった。
だって兄よりうまい人は、数えるほどしかいなかったのだから。
私はまたひとつ、成長したというか、何かに勝ったと思えた。
自分のプライドより、兄の成功を喜べる自分に変わっていた。知らないうちに。
私は兄を、世間ほど評価していないと思う。
愛情深さが足りないからだ。
だけど、ここまで成功続きなら、きっと兄の生き方には何か秘訣があるんだな、と思った。
夢見る力、叶える力、成功を引き寄せる力、努力を楽しめる力。
そんな力が、きっと。
それってやっぱり素晴らしいことだし、ここまでくれば立派だと思った。
兄の人生に、大きな試練が降りかかるか、それともこのまま挫折せずに行くか、それはわからない。
でも、私はうれしかった。
兄を誇らしく思えてうれしかった。
それと自分の成長が、うれしかった。
私と同じような状況になった人、あまりいないと思いますが、時が解決してくれると思います。
大人になる、年を取るのも、悪いことばかりじゃないですよ。