空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

親友、女の子、私の経験。

今までの私の歴代の(?)親友たちのことを思い出してた。それと女の子っていう生き物のこと。

私の親友でいちばん多かったタイプは、人の輪の中心にいる人気者タイプ。その子にいちばん好かれていつも横にいるのが私。これが小学校の頃から数えて、3人はいた。幼なじみもこれだな。
結局彼女達は、人の目を集めてふざけて笑わせて、それも大好きだけど、実はそれが本来の顔ではない。本当はすごくナイーブだし、心を許した人の前では無口・無表情。その顔が見れるのがうれしかった。
彼女達は私の愛情表現に涙をこぼした。ケンカのあと靴箱に入れた手紙。彼女だけに話したこと。こっそり用意したその子の欲しがっていたプレゼント。

要するに、私達の間で共通していたことは「『バカ』が褒め言葉になる」ってことだった。「バカじゃねーのこいつ。」意味は「お前すっごい好きだわ。」
自分の感じるおもしろさやワクワク感に忠実。それが流行っていようがいまいが。
実はいろんな人をすごく冷静に評価しているくせに、その場ではそうでないふりして隠してる。で、ふたりきりになると「あれ見た?」「ないよね(笑)」(→モノマネの流れ)で爆笑。

でもときに、それに忠実すぎて彼らは暴走した。おもしろいけどやっちゃいけないこととおもしろくないけどいいこと。彼らは迷わず前者を取る。私は彼女達に嫌われたくない思いと、罪悪感や、それをしたくない自分の気持ちの間で振り回された。
社会の決まりなんて平気で飛び越える。人を傷つけるし、追いつめる。ルール違反もまったく平気。疲れる。
ある子は自分のことをこう言った。「やっちゃいけないこととやっていいことがなんとなくわかってるけどブレーキがぶっ壊れてる感じ」。そうして盗みをし、2度としないと誓った子供の頃の思い出を話した。
彼女達にはブレーキがない。アクセルしかない。横に乗っている私は身がもたない。はらはらする。
歳をごまかしてバイト、クラブで男の子遊び、果てには合法ドラッグ。めちゃくちゃ。

ギャルっていう生き物を私は何度か側で見て、自分達とは違う人種だと感じた。悪さ自慢が好き。「え、知らないの?」これ好き。その割に、縛られてる。流行とか、ギャルのルールみたいなものに。
私達はきっとパンクスなのだ。笑いの内に燃えたぎる怒りを持っている。熱い愛情も持っている。繊細な感受性を持っている。自分で傷つくことを恐れず何にでも飛びこんでみたい。おもしろそうなにおいを嗅ぎつけたものなら何でも自分で体験して納得したい。全員に共通してることはお笑い好き。お笑いとパンクスってたぶんすごく似てるんだよな・・・どこがどうとはまだ言えないけど。
今ギャル(自称)といなきゃいけないときがあると、話をうんうん・・・とにこにこして聞くけれど、その程度?って実は思ってる。その程度の悪さか。その程度の飛びか。つまんないな。もっと自分の体で傷つけよ。
私の親友なんか、サングラスでリーゼントのおっちゃんの頭の上に昔の千秋がしてたみたいなちっちゃな王冠乗せちゃってたよ。ケミカルウォッシュ(注:10年前)のジーパンどっかから見つけてきてそれ履いて、女ひとりで男だらけのヲタのオフ会に参加しちゃってたよ。それぐらいしなきゃ腹の底から笑えない。

私の強みがあるとしたら、それは一見すごく真面目そうに見えることかもしれない。あとで親友と、同じ人が私達にどう対応したか照らし合わせる。そうすると大抵、彼女には特別扱いで私はおざなり。やっぱこの人そういう人だったんだな。見た目で決めるんだ。親友は私を見抜けたのに。
あとで私が親友とふざけあってるとこ見ると、急に「私ともふざけない?」って言ってくる。いやだって私のこと下に見てたじゃん最初。それにあなたと遊んでもあんまりおもしろくなさそうだし。

女の子って、「私達親友だよね?」ってすぐ言う。私は内心「いや知らんけど。」
でも懐いてくる。おそろいがいい、隣がいい、猫ちゃん猫ちゃん猫ちゃん、猫ちゃん大好き!私がこれだけ愛情表現してるんだから返してよ、もらうばっかりはずるいよ。
それで「そんなもんか・・・」と思って返そうとするといつの間にか冷めてる。もういない。・・・はい?結局よくわかんなかったけどなんか私が悪いことになってるからきっとそうなんだろうなあ。
何度もこんな目にあってきた。だから女の「親友だよね?」は信用しない。それをすぐ言う女の子も。
勝手に好かれて勝手に嫌われる。勝手に盛り上がられて勝手に冷められる。こっちは振り回される。気付いたら向こうが味方をいっぱいつけて私が仲間外れにされ、ひとり浮く形になってる。何がいけなかったのかさっぱりわからない。なんかわかんないけど私たぶん自分が知らないうちにあの子の気に入らないことしたんだろうな。そうやって納得するしかない。
だからひとりになった。結局そういうことなのかもしれない。ひとりの方が、楽だ。
女の子は信じられないほど自然に嘘をつく。横でびっくりしていると、「これも女の子が身を守る手段だから」。まったく罪悪感を感じてない。それがいいとか悪いとかじゃない。女の子ってそういう生き物。

うちら(久々すぎる言い方で懐かしい)は常に進化してる。バカやってはしゃぐのは25くらいまででもう飽きた。30も近い今は愛にはまってるはず。誰かを愛するおもしろさに。それで突拍子もない愛し方思いついて、実践してはわくわくしてるはず。少なくとも私は、そう。
今でもあの子の表情を、言ったことをありありと思い出せる。「ありえねー、ありえねー(笑)」「吐きやがったこいつ(笑)」「こんなときに泣かすなよ」「お前の方がめちゃくちゃだよ」「(私の第一印象)怖えーと思った」「ういやつよのう」「(アヴリルに似てるよ、の返事)似てねーし」「みすずやめなさい!(ごっつのみすずちゃんより)」「なんで?あたし汚いから?」「彼氏より大事だ」。

書いてて思った。これジョージ朝倉のハッピーエンドだわ。
ロリータ18号のマサヨとエナぽも思い出した。アヴリルも。
17歳のカルテのリサも。親友はアンジーで私がウィノナなんだろう、きっと。
リサ。強くて、自由で、憧れで、でも誰よりも傷ついているかわいそうないとしいリサ。
野良の子猫みたい。くちゃくちゃでガリガリでボロボロなくせに、まだ噛みついてくる。まだ生きようと戦ってる。それを見てるとただ抱きしめたくなる。大丈夫だよ、私はあなたが好きなだけ。

恋より強い絆が芽生える瞬間がある。でも、それはずっとは続かない。恋が愛にならない限り、それはいつか終わる。
さみしいけれど、あの時間があった事実は、それだけは変わらない。