空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

人生をかけたドラマ。

世界仰天ニュースとベストハウス123を2時間続けて見てしまいました。

ベストハウスでは印象として後半のシャリースがより盛り上がりましたけど、私はやはりケント・モリの方が興奮しました。
だってマドンナよ!?マイケル・ジャクソンよ!?それでケントは日本育ちの日本人なのよ?何度も確認したくなるけど。
本当に実力のある者が日本を飛び出して、アメリカで成功しちゃったっていうのが非常に気持ちがいい。事務所の力なんか俺に関係ねー、と思ったかどうかはわかりませんが。
ケントのダンスって、やっぱりマイケルから引き継いだ「美しさ」が宿ってる。そう毎回感じます。マイケルの猿真似だけじゃなく自分の要素も加えてより今風にかっこよく進化させているし、何より力任せの激しさだけじゃないところ、そこがとても好き。
シャリースもですが、「本物の実力」というものの確かさ、それが人に与える感動の強さに興奮しました。今はどうしたって歌>ダンスですけど、それでも私はダンスが大好きです。ケントのおじいちゃんの秘話よりも、ケントがひとりで飛び越えてしまったいくつものこと、それに体が熱くなり謎の涙が流れっぱなしでした。





世界仰天ニュースではやっぱりイギリスの当時16歳の拒食症の女の子の話が印象に残っているかなあ。
体重が30キロを切り、両親が入院させて点滴で栄養を入れる治療を受けさせようとしたのですが本人がそれを拒絶。イギリスでは16歳で成人と同じと認められるため、望まない治療を拒否する権利も与えられている。となると、本人が望まないのだから手が出せない。
そこで両親は女の子を正常な判断能力のない精神疾患として裁判で訴え、治療を強制的に受けさせる手段をとった。両親は勝訴し治療は始まりますが、当然女の子は両親に怒り憎みます。両親も辛く、自分は正しいことをしているのだと自分達に言い聞かせた。その後も2年間体重は増えたり減ったりを繰り返したそうです。
そして数年後、現在の彼女。なんと赤ちゃんのお母さんになっていたんです!これには泣きました。体重も57キロで安定しているそうで、健康そうでした。拒食症が与えた内臓へのダメージで、子供は諦めてくださいと言われていたそうですが無事母親になることができたよう。そして彼女の「親になった今ならあのときの両親の気持ちがわかる。あの時私を訴えてくれたことに感謝しています」でまた涙。
辛かっただろう、ほんとうに辛かっただろう。精神疾患には大抵の場合強烈な恐怖心が絡んでいること、だからそれをさせようとする者には暴れてでも抵抗しようとすること、強烈な恐怖心の前では思考能力は落ち、意志の力なんてほとんど意味がない。それがもっと知られるべきだと思います。でもあのときベッドに縛り付けてでも点滴を入れなければ、生きることもできなかったし赤ちゃんの顔を見ることもできなかった。
私が体験してきたことと非常に重なる部分が多く、気持ちが入り込みやすかった。治療の果てしない辛さ、両親への怒りに人間不信。両親の苦しみ、それでも見捨てないでいてくれた両親に、時が経って心から感謝できる。赤ちゃんを産めた、母親になれた、これは病気を経験していない人には敷居の低いことでも、発病したことがある人がほぼ諦めている、諦めざるを得ないことだという事実を知っているからこそ、赤ちゃんを抱いてほほ笑む彼女の姿が輝いて見えた。
私が今まで出会ってきたたくさんの拒食症の女の子達は今どうしているだろう?無事だろうか。。。そんなことも思いました。



歌番組やお笑い番組より、ドキュメンタリーや実話をもとにした番組の方をおもしろく感じるようになった私。やっぱり年取ったか。