空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

誰だって彼女に恋をする。(※映画「スプラッシュ」のネタバレあります)

今日は留守番な1日。

だったので、大好きな映画「スプラッシュ」のDVDを見て過ごしていました。
このDVDには特典映像が付いていて、スプラッシュのメイキングと、主演のトム・ハンクスダリル・ハンナのオーディション映像を初めて見てから、本編を見ました。

本当に素晴らしい映画、良く出来た映画。もう大好き。
古いと言われようが(言われたことはないが)、安っぽいと言われようが(親友に「またこんなのが出てきたw」と私の部屋のDVD入れから出てきたこの映画見られて笑われたことはあったが)、私には最高の1本。

泣きますよ。ええ、もう。
なんたって人魚のマディソン(ダリル・ハンナ)が魅力的で、もう、かわいくて純真で。
男だって女だって、誰だって彼女に出会ったら恋をするんじゃないかな。
テレビジョン(必ずテレビではなくテレビジョンと言う)のコメディ番組の殺人シーンを見て涙する。「悲しい事件。人が殺されたの。」。
アラン(トム・ハンクス)にプレゼントをもらって、ボックスにキス、ほおずり。「かわいい。きれいよ。」アラン、「いや開けないと。」「中にもあるの!?」。
高級レストランで出てきたロブスターを素手で持って丸かじり。がじがじ。
枚挙にいとまがない奇妙な行動、そのすべてがおかしくて、愛らしい。愛おしい。
極めつけは、公園にあった取り壊されるという人魚の噴水を「(アランへの)プレゼントよ」と言ってマンションの部屋の中に持ち込ませてしまう!アランの第一声、「こりゃ・・・でかい!」
そこで気付くアラン、「ネックレスはどうした?」マディソン「売ってこれを。」アラン「どうして?」そこで、本当に当たり前のように、息をするようにマディソンが「Because I love you.」。



思うんです。たくさんあるであろう映画の魔法。
その中の大きな大きなひとつが弱者、少数派への愛だと。
マディソンは人魚だという秘密が人間社会でばれてしまうわけで、もうそこにはいられない。
海に返すしかないわけですがたった1体の人魚が見つかったなんで国の宝、そう簡単に逃がしてくれるわけもなく。
軍隊が追ってきます。逃げるアランとマディソン。もうこれはただの恋じゃなく、恋が犯罪行為になっているわけです。国が研究する人魚という生体を持ち出したという。アランは犯罪者。マディソンは、(アラン)「彼女は・・・魚だ」。
魚と犯罪者の透明な恋。ひたすらに情熱的な、どこにでもあって世界にひとつの、恋。

私は弱者、少数派です。
そして映画が好き。
今は、マディソンとアランのハッピーエンドに浸っていたい。
美しかった。