憧れのクリスマスケーキ、試作。
藤野真紀子さんの、クリスマスケーキに昔から憧れていました。
これです。
すごくかっこいい。
でもね、難しそうなんです。
バタークリームだし、リーフ口金での絞りもあるし。
でも昨日、とうとうやってみました!
すごく手が込んでいる。
スポンジはジェノワーズ(卵を黄身と白身に分けないで全卵のまま泡立てる共立て法で作る生地)。焼き上がり、型をひっくり返して網に出すが、熱々のやわらかいスポンジの上に外した型を落っことして一部凹ませてしまう。
コーヒーエキスなるものも手作りする。
ものすごく濃く溶いたインスタントコーヒーを、鍋で煮たカラメルに加え混ぜたもの。
たくさん出来てしまった…。
ケーキに打つシロップにもコーヒーエキスとラム酒を加える。
そしていちばん手を焼いたバタークリーム!
そう、分離です(涙)。だって水分と油分が混ざるのに、クリームになるなんて。考えてみれば不思議。
ネットで調べて復活法を知り、(ボウルの底を少し温めてから氷水につけ、ハンドミキサーの高速で混ぜる)なんとか復活。
スポンジを3枚にスライス…これも下手くそになってしまった。
いよいよデコレーション。が、バタークリームがつるつるすべってものすごく扱いにくい!
手の熱でも溶けていく。
上に波口金でクリームを絞り出すのですが、足りなくなる気がしてコームで筋を付ける、に勝手に変える。
サイドもうまく塗れないので、塗り方をラフにして変更してしまった。
仕上がりがこれです。
うーん。やっぱり先生のとは雲泥の差。
先生の作ったものには風格がある。気品がある。
それでもなんとか形になってくれたことに、私は満足でした。うれしくて何度も冷蔵庫の中を見に行った…。
味はバタークリームが全然くどくなくて軽いの。バタークリームってこんなにおいしいものなんだ…またまた新発見。
バタークリームがこんなに廃れてしまったのは、「昔のまずいイメージ」「高カロリー」だけじゃなく、作り手側の「扱いが難しい」という理由もあるんじゃないかと、思いました。
それだけ難しかったけど、何度も泣きたくなったけど(笑)、バタークリームのケーキのおいしさを知れました。それだけでも、作ってよかったなあ。
ちなみに本番にこれを選んだら苦労すると思うので、本番は違うケーキにすると思います(笑)。
お付き合い頂きありがとうございました!