空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

できなくなるなんて、思いもしなかった。

「魔法も絵も似てるんだね。あたしもよく描けなくなるよ。」
「ほんと!?そういう時どうするの?」
「・・・わたし前は何も考えなくても飛べたの。
今はどうやって飛べたのかわからなくなっちゃった。」
「そういう時はジタバタするしかないよ。描いて、描いてかきまくる!」
「でもやっぱり飛べなかったら?」
「描くのをやめる。散歩したり景色を見たり昼寝したり。何もしない。
そのうちに急に描きたくなるんだよ。」
「なるかしら・・・」
「なるさ。」

(「魔女の宅急便」より引用)

10代の頃から、ウルスラみたいな女性になりたかった。
その前は、キキになりたかった。
今の私は、ブログを書くこともお菓子を作ることもできない。
両方の羽を付け根から折られた海鳥のよう。それか、やっぱり真っ黒なカラスかな。

この前、魔女宅をひさびさに見た。
涙が出た。なにに、どう感じて泣いたのか、今は自分でもわからない。
魔女宅の世界に行きたい。あの街の中に入り込んで、そこで暮らしたい。

空が飛びたい。誰からも手の届かない場所で、悠然と堂々としていたい。