空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

ビヨンセ様だって、ひとりの若い女性。

MTVで放送していたビヨンセのドキュメンタリー「Year of 4 Album Special」をたまたま見ました。

やっぱりすごいなと思いました。私が思うビヨンセは、「自分が欲しいものは何ひとつ欠かさずすべて手に入れる女性」。グループのセンター、成功、JEY-Z(と、JEY-Zの妻という立場)すらもそうです。それは時に貪欲すぎるように感じるし、ひとりに集中するにはあまりに不公平と思えるほどの成功を手にしているようにも思える。
でもやっぱり、うまいです。ビヨンセ。ソロになって以降も、どんどんうまくなってきてる。ライブ映像を見てもいつもそう思う。あのヒールでゆっくりヤンキー座りし、その後ゆっくり立ち上がりつつ歌うというパフォーマンスに唖然。激しすぎるほどに踊りながら、歌声は当然ぶれずかすれず。ビヨンセの体ってどうなってるの?
ドキュメンタリーの中のビヨンセは仕事中毒で、私生活を犠牲にし、プレッシャーと戦い、当り前のように緊張もしていました。ああ、ビヨンセだってやっぱり人なんだ、若い女性でありながら、ビヨンセのチームの中で誰よりも大きな決定権を持って、誰よりも結果を残してきたんだ。
10代、20代前半の頃より今のパフォーマンスの方がいい。若さが大変な武器になるこの世界で。それってやっぱり本物の証しだと思います。

東のりも絶賛の新曲「Run The World (Girls)」のメイキングシーンは見ていて非常に面白かった。たくさんのダンサーに振付を考えて来てもらい、ビヨンセがそれを見て気に入った部分を抜き出してつぎはぎするという形で1曲の振り付けは作られていたようです。なかでも見物だったのはやっぱりTofo tofoでしょう。アフリカのダンスチームの彼ら、You Tubeで動画をビヨンセのチームに発見され、そのダンスに惚れこまれる。スタジオで一生懸命まねてもどうしても彼らのように踊れず、数カ月かけて本人達を探し出し、アメリカに招待。そこで彼らからビヨンセ達は直に振りを習ったのです。
Tofo tofoのダンスは、うまかった。そしてかっこよかった。今までに見たことのないかっこよさでした。「Run The World (Girls)」にも彼らは出演してます。この無名からビヨンセのビデオに出演するほどまでの大抜擢への早さが、本当に時代だと思った。なにしろTofo tofoのメンバーはビヨンセのことを知らなかったんですから。
ビヨンセは「誰かの物をそっくり自分のものにしてしまうこと」も非常にうまいと思う。そもそもが、振り付けを覚えるという行為がまさにそうですよね。「Run The World (Girls)」のなかでもシャキーラの色をすっかり吸収してしまっていました。そういえば、振りつけから歩き方、佇まいまでまるっきりビヨンセ、見た目が違うだけで動きだけ見たらビヨンセそのものという方がいらっしゃるそうです。まさにビヨンセの元ネタと言える人でしょうか。

Tofo tofoのダンスとビヨンセの新曲「Run The World (Girls)」。とってもかっこいいのでおすすめです。