空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

背油おばさんなサイバラが好き。

今日はいろんな人からメールが来る、私にとってはちょっと珍しい日だった。「ケータイが鳴らなくて」が日常な私。
メールもやれば楽しいね。ちょっと前、夜に友達とずっと数分おきにメール返しあってて、彼女が「じゃあ猫ちゃん私そろそろGo to the NewYorkよ(訳:私そろそろ風呂に入ってきます)」と言い残しメールを切り上げたときにはこいつあほだと思った。で、このあほさがたまらなくラブリーだとも思った。

最近私おばさんになってきたなあと思う。で、それがいい傾向で、うれしいとも思ってる。
10代からの、「ま、いっか」ができない、自意識過剰、外見に気を使いすぎる、そういうのがもうしんどくてめんどくさくて。それから解放されたら毎日が楽で幸せで。

「人生とは」とか、答えの出ないこと、今の自分の能力では答えを出せないことを延々考え続けることもいつの間にかしなくなった。これがまた楽。

サイバラさんが毎日かあさんで、
「熱が出ると必ず見る子供の頃からの夢を久しぶりに見た。
それは『みんなができる事が私だけできない』シリーズで、でも今回の夢の中の私は見た目は子供でも心は背油おばさんで『でけんかったらでけんかったでどうにかなるワイ。何やったら金ですませちゃる』と荒野を歩いていた」
と書いていた。(毎日かあさん4「夢の中へ」参照)
西原理恵子内田春菊の人気の差があるとすれば、子供時代の理不尽な不幸な経験に対して「自分が世界一不幸」だと思うことをものすごく早い時期にやめた西原理恵子、ここにあると思う。それが作品にも表れている。サイバラの作品は、恨み節じゃなく感謝ばっかりだもんなあ。神様ありがとう、子供をありがとう、仕事をありがとう、家族をありがとう、この今の幸せをありがとう。
それってめっちゃかっこいいことだと思う。人と違う苦労をしなければいけなかった人にこそ、そのかっこよさって深く理解できると思う。

私はよく頭でっかちだと言われた。頭と体のバランスが取れてる人間がいちばんいい人間なんだよって言われた。それがスズメだろうとダチョウだろうと、全体の大きさなんて関係ない。とにかく頭だけでっかい、足だけでっかいじゃ身動きの取れない人間になるだけだよって。

だからね、もともと考え込み過ぎる人が図々しいおばさんになることって意外といいこと多いんじゃないかなって。「ま、いっか」で考えすぎなくなって、体にはしっかり背油ためこんで。
おばさんって楽しそうにぎゃはぎゃは笑ってるでしょ。実際は子育て、介護、ご近所づきあい、大変なことばっかなんだけど。

ほんと齢をとるって悪いことばっかじゃないですよ。