空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

黒ってどんな色。

今私は、黒のパジャマを着ています。上下黒に上に羽織るパーカーも黒。それで、黒という色についてこんな話を思い出しました。

やりすぎコージーで、ベッキーさんについて特集したことがあります。ベッキーさんはいろいろなこだわりや自分独自の哲学を持っていて、それを知ると感心・感動する、感化されるという内容でした。その中に「黒い服は着ない。黒は世界でいちばん黒い色だから」というものがありました。それでベッキーさんはピンマイクのカバーもオリジナルのカラフルなものを用意されるそうです。

単純に、私は黒という色が好きです。これはもう理由もなくただ好き。黒い服もたくさん持っています。
黒は世界でいちばん暗い色。それは確かに納得。でもその先の解釈には人それぞれの感性が出てもいいんじゃないだろうか。
例えば黒は、夜空の色です。夜明けを待つ夜の色。そして黒は宇宙の色。無限の広さと未知の領域を秘める宇宙の色。
黒は可能性の色でもあるんじゃないでしょうか。幼稚園の頃、画用紙を7色のクレヨンで虹のように塗り、その上から真っ黒のクレヨンで塗りつぶして、ようじで削るという方法を習いました。あのようじで削る前は、この下には何の色が隠れているかわからないからわくわくした。そんな気持ちも思い出します。「真っ白なキャンバス」というように白も可能性の色だと思いますが、白はゼロ、黒は無限。そんな感覚がします。

こんなことを思いながら生前の祖母と交わした話も思い出しました。4という数字についての話です。「4」は「し」とも読み、「死」を連想させる不吉な数字とよく言われます。でも祖母は、4は「『し』あわせ」の「し」だと言いました。それ以来、4という数字のイメージについて「死」と「幸せ」の両方をなんとなく感じるようになったと思います。

要するにこの話は感性・美意識の問題で、正確な答えなんてないんだと思います。「物は言いよう」なんですね。
「黒は世界でいちばん暗い色だ」と言われたときにそれをそのまま受け入れてしまったり、その価値観と違う価値観を持つ人を否定したりしてしまわないで、受け入れる前に自分で一度咀嚼してみる。「本当にそうか?」「本当にそれだけか?」「私にとってはどうか?」それがいちばんかっこいいことなんじゃないでしょうか。
もちろんベッキーさんは「人のことじゃなく私は」という前置きをされていたし、いちいちすべてを自分で咀嚼していたらきりがない、時間がいくらあっても足りないということもあります。でも信心深いキリスト教徒が他人の行動を否定し、「なぜいけないの」と聞かれた時に「聖書に書いてあったから」としか答えられないのであったらやっぱりそれをかっこいいとは思えない。
人間の価値観は変わりますし、昔の自分を思い出して赤面することは誰にでも経験があると思いますが、今の私はそう思いました。