空飛び猫の戯れ言

お菓子作り、メンタル闘病記、お気に入り動画など。空飛び猫の、ありのままの日記です。

あの人に会いたい。あの2人に会いたい。

あの人に会いたい。
会いたいという気持ちで1日15時間もそれ以外のことを考えられず苦しかったと思えば、
何十日もまったく平気になったりする。
でも、やっぱり、会いたい。

みんなにとってあの人のイメージは仏頂面かもしれないけど、私に浮かぶのは笑顔のイメージばかり。
くせっ毛と、細マッチョな腕と、切れ長の目。
マフラーに紺のダッフルコート。まったく流行を気にしてないような服装がずばりツボだった。
よく歌詞なんかで、好きな人の体のパーツを歌ったりするけどそれがよくわかる気がする。
「古いリング 左耳のピアス
長い腕とひじの傷
短い爪 肩のほくろも
冷たい手も 全部 愛してた」。

ものすごくずばずば言う。
揺るがない自分を持ってる。
私は彼をブラックホールと例えた。
真っ暗で、感情がなにも見えなくて、淵に立つと吸い込まれそうで怖くなる。
私は彼に接する私を「愛玩犬」と例えた。
彼の周りを飛び回って、懸命に注意を引こうとして、やっと振り向いてもらえたらちぎれそうにしっぽを振る。
彼が私以外のことに気を向けている間は、じっと待っている。
彼の意見が聞きたい。彼の物事に関する見方、考え方。
何を体験し、どう傷つき、そしてそこからどういうことを学んできたのか。
すごく知的で、お互い物静かな方なのにいっしょにいると話が途絶えずあっという間に別れの時間が来てしまう。
お互いの子供時代の話をした。「俺がこんな短時間でここまで他人に心を開くのも珍しいこと」って言った。
会えるって言ったのに。「ハグしていいよ」って言ったのに。
すべては今日まで、保留のまま。

 


DREAMS COME TRUE - 愛してる 愛してた (from URAWAN 2012 Live Ver.)







もう一方で、また、あの人にも会いたい。
信じられないくらいある世界で才能があって、認められている。地位も名誉もある。
それなのにすっごくかわいらしく笑う。
ギャグの天才。言葉が通じないのにあれだけ笑わせられる、笑い合えるのがうそみたい。
まったく気取ってないし、いばってない。一度も怒ったところを見たことがない。
いつもふざけてる。
でも・・・やっぱり、さみしい人。
どんなにはしゃいでも、私には彼の孤独が見える。私とそっくりだから。
お互い戌年で、やっぱりお互い、犬みたいなキャラ。犬同士が毛糸玉がもつれ合うようにひとつに転がって遊び合う、あんなイメージ。
たくさんあだ名をつけた。そのうちひとつが「Funny Honey」。楽しいダーリン。本名の音と掛けて。
一回りも年上でも、私は彼に母性を抱いた。
傷や孤独、無表情な本当の顔、すべてを見せてほしかった。
そしてただ、抱き合ってお互いの体温で安心して、何もかも忘れて眠りたかった。
だからこう言った。
「私あなたのジャパニーズ・マザーになれるよ。」
だけど、そうなれなかった。
会えなくなってしまった。

いっぱいいたずらをしかけた。
ふたりで、レストランで別の人の座るイスを隠したり。
彼のジャケットの胸ポケットに、こっそりフィリックスのチューインガムを入れておいたり。
ジャンピング・ハグ(飛びついて抱きつく)ができないので、ハグしながら右足で彼の体によじ登ろうとしたり。
目の前であやとりを見せた。びゅんびゅんゴマはすぐマスターしちゃった。
指相撲をいっしょにした。なめらかでおっきな指だった。
楽しかった。あんなに飲みが楽しかったのは生まれて初めて。
toydollsのオルガや、Jamiroquaiに似てる。ハンサムはハンサムだけど、でももっとファニーフェイス。
JamiroquaiのVirtual Insanityの歌詞がすごくよかった。
Jamiroquaiも平和を訴える人で、彼もきっと平和が大好き。
「Nande?Nande?」ってよく言ってた。
私もそう思う。
「なんで?」なんでみんなつまらない方に行こうとするの。
なんでみんな、意味もわからず禁止するの。人に愛情表現する、いつも笑顔でいるためにふざけてる、そのことのなにがいけないの?

おそろいのストラップを持ってる。それは結果的にだったけど。
それをプレゼントしたとき、私は彼の名前すら知らなかった。
同じ映画が好きで、彼の顔はそのメイン・キャラクターに似てた。




私は彼らの心を開きたかった。
寂しさや諦め、悲しみから開放したかった。
だけど、
彼らは私の差し出した手を握ってくれなかった。

私は今でも待ってる。
諦めてないよ。
だって彼らは、私の連絡先を知ってる。
いつでもメールできるはず。
彼らが、今まで生きてきた中で受けてきた傷よりも、私が持っている可能性の素晴らしさに気づいて信じてくれる日が来ると思ってる。
だって彼らは、それだけの素材だから。
私の目を惹きつける魅力を持っていた人達だから。