さよなら人類だけじゃない、たまの魅力。
令和に、たま。
うちにはアレクサがいるのですが、この間ふいに、たまをリクエストしてみたんです。
そうしたら掛かった。びっくりでした。
ベストアルバム「まちあわせ」が、2009年に再販されていたようです。
たまとは何か
たまは、90年代にイカ天で有名になり、たま現象と呼ばれる社会的人気を獲得した日本のバンドです。
知久さん、石川さん、滝本さん、柳原さんの4人編成で、1996年に柳原さんが脱退され、3人編成になり、2003年に解散されました。
たまを知ったきっかけ
私がたまを知ったのは、子供の頃、叔母が車の中でたまのアルバムをかけてくれたからでした。「ひるね」というアルバムで、収録曲の中でいちばん有名なのは「夕暮れ時のさびしさに」でしょうか。
子供の私は、たまの魅力にすっかりとり付かれてしまいました。ちなみによく一緒に車に乗せてもらっていたいとこも、たまが好きでした。
のちにひるねを叔母から譲ってもらい、家でもよく聞きました。寝る前に、もう1曲、あと1曲だけ聞かせて・・・、と母にねだったのを今でもよく覚えています。
たまの魅力
たまの魅力。一言で言い表すのはとても難しいのですが・・・。
和風ROCKとでもいうような、誰にも真似出来ない、その独自性。
幼い頃のトラウマを思い出すような、郷愁を誘う歌詞やサウンド。
ビールを入れたグラスにうつる月のような、はかなさ、危うさ。
私は昔、たまの公式サイトに「たまはハーメルンの笛吹き男の、子供が誘拐された先で作った街があったなら、その街角でかかっているのはたまのような曲だろう」というようなことを書いたことがあります。
たま友との出会い
たまを好きなリア友は、いなかったのですが、引きこもりの人たちが集まる会に出た時、たま友と出会いました。
その2人は兄妹で、お父さんがベーシストなので音楽には造詣が深い。
私もまさかたまを好きな同年代に会えるとは思ってもみなかったので驚きましたが、2人も、私がたまを好きということにびっくりしていました。
不思議なのですが、たまは一定の新しいファンを定期的に獲得しているようなのです。
たま友の妹さんは、子供の頃たまのライブに行って、しびれてしまった、というようなことを言っていました。私も子供時代にたまを聞いてファンになりました。
ライブハウスに行くと、若い子もいます。やっぱり子供時代に聞いて好きになったんだろうか。
その妹さんはメンタルと思われていた言動が実は脳腫瘍から来ており、2度目の手術の時に亡くなりました。まだ20代でした。
彼女はおしゃれで、友達を大事にする子で、中野ブロードウェイや同人イベントに一緒に遊びに行ったりしました。
彼女のことは忘れません。
お兄さんとは、今も年に1回、お年賀状のやり取りをしています。
たま友との出会いで、私のたまへの興味も一気に加速しました。
過去のアルバムを紹介してもらったり、(その中には発禁の「そのろく」もありました)たまの本を買ったり。
たまの本は、竹中労さんが書かれた作品ですが、私は中で、ライブハウス、チキンジョージが「悪い音に慣らされたライブハウス」と書かれていて、違和感を抱いたことぐらいしか覚えていません。
たまの曲が「奇をてらっている」「ニセモノ」など(これは病友の言葉です)差別されるのが嫌なら、パンクスなど他ジャンルの音楽も差別されるべきでない、と思ったんです。
たま友のお兄さんの方がたまの本をすごく欲しがっていたので、差し上げてしまいました。
たま、すごい。
いつ聞いても、何度聞いても、たまはすごい。
いつも思うのは、こんなに独特な世界観を、どうして4人の他人が共有し得たのか、ということです。
作詞作曲は、メンバー4人がそれぞれ出来ます(それだけだってすごい!)。
その後のアレンジなどで、あの雰囲気を作り上げていくのだと思うのですが、そこをどうやって作っていたのか、知りたいです。石川さんの本に書いてあったっけかな・・・。引っ越しでどこかへ行ってしまったかな。
音楽についていろいろ語るのは無粋で、それなら一曲聞くのがいい、と思う方です。
私はたまの中でも柳原さんと知久さんの曲が好きで、王道なたまファン(?)だと思います。ちなみにたま友は滝本さんのファンでした・・・通?
私は常々「たまはもっと評価されるべきだ」と思っていますが、オリジナリティに溢れすぎていて、アレクサで日常空間で聞くとやっぱりものすごく変わっていて。
それも難しいのかなあ・・・と思ってしまいました。
そしてたまのライブに行く
私が大人になって、自分の力でライブにも通えるようになった頃、残念ながらたまはすでに解散していました。
そこでメンバー1人1人のライブに行くのですが、石川さんのライブ以外には行っています。
知久さん、滝本さん、柳原さんのソロライブです。
中でもよく行ったのが知久さんのライブでした。
たま友とも何回も一緒に行きました。
知久さんにはサインを頂いたり、会話をしたこともあります。
私にとってたまは過去の一発屋ではなく偉大な音楽家なので、ものすごく感激しました。
生の知久さんは、思っていたより背の大きい方。(知久さんは声が高いからなのか、あの髪型が理由なのか、小さい人と思われることが多いよう。)そしてイケメンでした。声はCDほど高くありません・・・不思議。
ライブハウスは密の極みなので、今もライブをされているかは定かでないのですが、また行きたいな・・・。
たまのおすすめ曲
たまの曲の中で好きな曲と言うと、もうどれも好き!なのですが、「らんちう」が有名なのと、「電車かもしれない」も、いつも好きです。
まとめ
たまについて駆け足で紹介しました。
YouTubeに曲もたくさんあるし、知久さんは活発に活動されているので、興味を持たれた方はぜひライブに行くことをお勧めします。
こちらのサイトでスケジュール確認できます↓
私もYouTubeでたまの曲を今から漁ります。